すぱなさんって何してるの?~キャンディ製作編~
Buon compleanno Spanner!!
すぱなさんのキャンディ作ったよの記事です。
今日は家庭教師ヒットマンREBORN!!に登場するスパナの誕生日ですね。お祝いの気持ちを込めて、大好きなすぱなさんの二大トレードマークの一つ、スパナ型キャンディの製作記録をしたためました。
すぱなさんはメカニック。しかし悲しいかな、私はすぱなさんのメカニックという職業がどんなものなのか、ざっくりとした雰囲気でしか知りません。
すぱなさんが今も世界のどこかで機械の事を緻密に考えている間、私はおすしがたべたいなあなどとぼんやり考えているのです。
ま じ で すぱなさんが何をやっているのか分からんのです。なので、できそうなところから真似してみようと思い立って、手始めにすぱなさんのキャンディを作ってみた、という次第です。
◆①型作り
単純に使ってみたかったので、3Dプリントで原型を作ることにしました。
今回のスパナ型キャンディ製作にあたり、てぽ丼さんの製作記事*1を大いに参考にさせて頂きました。とても分かりやすくてたくさん学びがありました、ありがとうございます!
さて、キャンディ型を作る為に必要なものは主に以下の通りです。
- 原型のCADデータ
- 3Dプリンターとフィラメント
- 型取り用の食用シリコン
原型のCADデータをまず作成します。色々調べた結果、市販のキャンディのシリコン型*2は取り外しが容易なように傾斜をつけているようなので真似しました。寸法は市販のもの*3を参考にし、セリアで買ったキャンディスティックが取り付けられるように設計しました。
さて、出力ですが、DMM 3Dプリントサービスを利用することにしました。事前に3つの会社に見積もりと相談をお願いしたところ、食品衛生面上問題なく使用できる素材*4で最も安価でプリントしてくれるようなのでここにしました。
ちなみに、DMM 3Dプリントサービスで取り扱いのある食品衛生上OKな素材は、ナイロン(磨き)※60度以下での使用、チタン(磨き)、ガラスとのことです。ナイロンが最も安価でガラスが最も高価です。今回、型取りシリコンは60度以上では使用しないので、最も安価なナイロン(磨き)でお願いしました。
3Dプリントの発注をしたら、型取りの材料を調達します。
セリアでプラスチックキッチントレイを、Amazonでシリコンと食品用粘土を注文。
食品用粘土はシリコンを流した時に生じる原型-トレイ間の浮きを防ぐためのものです。浮きを防げると型取りの際にバリが生じません。
発注から2週間ほどで原型が届きました。届いたのがこちらです!!
いいですね~~~ドキドキします。
宝物です。見ているだけで気分が高揚してきます。
それではいよいよ型取りです。
シリコンはA液とB液があり、混ぜ合わせると硬化が始まるので必要量をコップに取って気泡が入らないようにゆっくりしっかり混ぜ合わせます。作業中は必ず換気をよく行います。
キッチントレイに原型を置き、シリコンを流し込んでいきます。シリコンを流すときは気泡が入らないように細く高い位置から注ぎます。流し終えたら空気抜きをし、丸一日風通しの良い所で放置して硬化を待ちます。
ちなみに、今回は食品用粘土を使いませんでした。シリコンで原型が浮いてしまうので使うべきなんですが何故か粘土ごと浮いてしまって。除去も簡単ではないのでやめました。仕方ないので、浮いてくる原型をスプーンの柄で都度押さえつけて強行突破しました。
丸一日経ちシリコンが固まりました。トレイから取り出すとこんな感じです。
原型をシリコンから取り出します。バリ(?)がすごいので、この後デザインナイフで縁をきれいに整えて、キャンディ型の完成です!
型が完成したので次は飴を作ります。
◆②飴作り
------材料------
- 砂糖
- 水
- 着色料(ピンク)(セリアで購入)
- 溶けない粉糖(セリアで購入)
---包装用品---
- キャンディスティック(セリアで購入)
- ラッピングフィルム(セリア)
- シーラ―(セ)
セリアは最強。
ネットで見たレシピ*5を参考に電子レンジでべっ甲飴を作り型に流し込んでいきます。本当はいちごのかき氷シロップを使いたかったけど、10月の中頃に売っている店は見つけられなかった(通販するお金と時間はケチった)ので断念しました。
着色料を水小さじ1に溶かし、砂糖大さじ3を液に浸かるように入れてかき混ぜずにレンジでチン!600Wでだいたい2分くらいチンしたら様子を見ながら更に10秒ずつ加熱を加えて煮詰めていきました。煮詰まったらスティックをセットした型に流し込んで固まるのを待ちます。
私はお菓子作りが得意じゃないのでよくある失敗は全部経験しましたが、ありがたいことにググれば対処法まとめ記事*6が見つかるので、なんとか形にすることができました。
湿気と水分は飴作りの敵。屋台のフルーツ飴、舐めてたけどすげんだな。正直見直しました。
飴が固まったら型から取り外して、粉糖をふりかけ刷毛で余分なものを落とします。粉糖をまぶすのはフィルムに飴がべっとりつくのを防ぐためです。終わったらフィルムで飴を包んで、シーラーで封をすれば完成です!
◆③振り返ってみる
実食!
普通においしいべっこう飴でした。以下振り返りと気付き。
良かった点
- たのしい
- スパナの窪みは舌の収まりが良い(傾斜がGood)
- 粉糖をまぶしたのは正解だった
- たのしい
悪かった点
- ちょっとでかい。口の中でポジション調整できない。私の口に合わせるならもう少し小さくした方が良い。
- 煮詰め方が甘い。作りたてに食べると水飴みたいにでろん、となる。冷蔵庫で乾燥させるとパキパキになってしまう。
- 飴の透明感が出せていない。これは原型の素材と飴作りと両方を改善する必要がある。
量産しておもたせも作ってみました。
想像できると思うんですけど、消費が本当に大変です(11月に作った分がまだ残ってる)。普通の人は甘いのが連続で摂取できないし、おつなは半分以上ランボにあげてたんじゃないかな。
これを四六時中食べてるすぱなさんはやっぱりちょっと普通じゃないです。
それと、調べたらこんな機械が!*7キャンディマシン!すぱなさん、他にも飴型色々作ってあってたまに変えたりしてるのかも。イースター用、ハロウィン用、とか。
機械の中で飴作るなら空気中の水分に触れずに済むしガンガン生産できていいな〜
(画像は引用元のものです。)
すぱなさん好きな人はキャンディ作りがち、なんて呟きを太古に見た気もしますが、すぱなさんの活動の一部を追体験できて最高だし、何より楽しかったのでやってよかったです。
キャンディ作りは追体験の軽いウォームアップのつもりだったんですが、予想より工数が多かった!ものづくり初心者の浅はかな考えをアップデートできたし3Dプリント体験もできて、すぱなさんすご!と尊敬の念も深まって、最初から最後までめちゃくちゃ楽しかったです。
すぱなさんが楽しそうに取り組んでいることがどんな事なのか欠片でも知れた上、多くの過程で私も楽しさを見出せたのはとてもラッキーで幸せだなぁと思いました。CADで作ったモデルが実際に手元に現れたときの嬉しさたるや!
今度はいちごのかき氷シロップを使っていちご味の飴作りにも挑戦してみたいし、他にも作ってみたいものがあるのでワクワクしますね。ね、ハム太郎!
ここまで読んでくださってありがとうございます。また何か報告できたらいいなと思います。
改めて、
お誕生日おめでとうすぱなさん‼︎
◆参考にしたもの
*1:てぽ丼さんの製作記事(3Dプリンタと食品用シリコンでスパナ飴の型を作った【家庭教師ヒットマンREBORN!】 - 自作武器を作ろうず)
*2:市販のキャンディシリコン型(〒 シリコン製ロリポッップキャンディ飴型(3.5cm) - NUT2deco)
*3:市販の棒付きキャンディいちご味(【楽天市場】【クーポン付★ポイント5倍 2/25迄】歯医者さんが作った棒キャンディ いちご味 10本:歯科医院専売品のデンタルフィット)
*4:素材とプリンターのノズル状態によっては食品衛生上の懸念があります。
*5:参考にしたレシピの記事がNot found になってました。他にもたくさん公開されてるので好きなのを選べばいいと思います。
*6:べっこう飴作りでやりがちな失敗と対処法を優しく教えてくれた恩師同然
の記事(主婦わざ | 主婦業を楽しむ秘密の知恵袋)
*7:株式会社飼沼鉄工所のキャンディマシン(キャンディマシンの飼沼鉄工所|商品紹介|株式会社飼沼鉄工所)